パレットとバナナの葉の上
2019年 06月 27日
元々、美大の油絵科を卒業しているのですが、
私と出会ったことで、横浜から帯広に引っ越して、
今は、インド料理屋で働いています。
でも、折角なので、
今まで学んできたことを生かしてもらいたくて、
店内の壁画やスパイスセットなど、
すべての絵は奥さんに描いてもらっています。
絵を描く工程って、なかなか見る機会はありません。
油絵だと、
(素人の、私の知る限りですが、、)
木枠を買ってきて、組み立て、
キャンバス(白い布)を張り
下地を塗って、
絵を描き始めます。
乾くのに時間がかかり、
描いては、乾かし、描いては乾かしを繰り返し、出来上がります。
パレットの上では、絵の具を混ぜながら、複雑な色合いを創り出していきます。
白と赤を混ぜるとピンクになる。
知ってますよね?
でも、白の量、赤の量によりピンクの色合いも変わってきます。
他の色も加われば、出来上がる色は何百、何千通りにもなります。
南インド料理も、
バナナの葉の皿の上で、
数種類のカレーやおかずを混ぜあい、
新しい味を創り出します。
もちろん、それぞれの混ぜる量により、味も香りも変わってきます。
油絵に似てますね。
同じ、「物を作る人」として、
色々刺激ももらっています。
もちろん、お互いの仕事(飲食と美術)の世界観についてもよく話をします。
その話は、またあした。
by dal-curry
| 2019-06-27 23:59
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