停電の夜
2018年 09月 11日
停電の夜、なんとかかんとか、子供を寝かしつけて、
さて、、ローソクの火で、何しよ?
こんな時こそ読書ですね。
『インドを食べる』 (浅野哲哉著 立風書房 1986年刊)
私が修行した、横浜ガネーシュの創業者と、
東京のアジャンタで、一緒に修行された方が著者です。
(札幌のスープカリーのアジャンタさんとは関係ありません)
以前、当店<ダール>のカレーを食べて、
「あれ、何か食べたことある?」
という、
東京からご来店のお客様もいらっしゃいました。
当店のルーツを説明すると、
やはり、ずいぶん昔にアジャンタさんで召し上がったようで、納得されていました。
※私自身は、横浜のガネーシュで学んで、
東京のアジャンタさんから、
直接何か教えて頂いたわけではないので、
通常、このルーツの話はしてません。
でも、受け継がれたものがあるんでしょうね。
さて、この『インドを食べる』を読んでいると、
ミールスの説明を以下のように説明していました。
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バナナの葉皿は、まるで絵の具を溶くパレットのようです。
熟達した日本画家が、鮮やかな色の顔料を溶くように、
天竺の人々は、手指という最も巧妙かつ大胆な面相筆で
自分だけの「味」を創り出す喜びを知っています。
僕は、食べ終わった葉皿の上に「銀河」を見ました。
『インドを食べる』p126
(浅野哲哉著 立風書房 1986年刊)
※天竺:インド
※面相筆:日本画用の細い絵筆
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なんて素敵な表現なんでしょう。
ローソクの下で、
何度も読み直しました。
あなたも、「自分だけの味を創り出す喜び」、体感しませんか?
初めての方は、ランチタイムからどうぞ。
by dal-curry
| 2018-09-11 11:03
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